平成20年5月28日
株式会社 東京吉兆
株式会社 本 吉 兆
株式会社 京都吉兆
株式会社 神戸吉兆
1. はじめに
この度、船場吉兆が自ら吉兆グループのブランドを返上し、吉兆グループから脱退するとともに、料亭としての業務についても廃業することを決定いたしましたのでご報告申し上げます。
船場吉兆において各種法令違反行為が発覚して以来、船場を除く吉兆グループ各社は「吉兆 食のコンプライアンス委員会」を設置し、行動規範に則り規約の作成、委員会組織の整備や各店の品質管理状況の確認、食の知識の向上に努めてまいりましたが、まさに船場吉兆に対して委員会への参加を呼びかけようとしていた矢先に新たに使いまわしの問題が発覚し、非常に残念であると同時に、事前にそうした問題があったことを委員会に対して表明いただけなかったことは現時点においても極めて遺憾であると考えております。
これまで船場吉兆が起こした「食」に関するコンプライアンスやモラル上の問題につきまして、お客様、お取引先様、及び関係者の皆様にご迷惑をおかけいたしましたこと、改めて心よりお詫び申し上げるとともに、今後このような問題を二度と起こさぬよう吉兆グループ各社が引き続き一丸となって再発防止に取り組んでまいります。
2. 「吉兆」というブランドについて
吉兆グループ各社は、創業者である湯木貞一が、1991年に子供たちに暖簾分けの形で独立させ、現在は、個々の料亭及び料理店としての営業会社として存在しております。各社は資本関係がなく、仕入先や営業方法についても独自の経営姿勢を貫いてまいりました。
しかし、船場吉兆の一連の不祥事を受けて、グループ各社はこれらの問題を真摯に受け止め、再び、創業者「湯木貞一」が目指した食文化の原点に立ち返ることを余儀なくされました。それほど、「吉兆」というブランドは大きく、社会的な問題事象として本事件が取り上げられる機会も多々ありました。それに伴い、お叱りやご意見も各店に多数寄せられました。
もともと創業者 湯木貞一は、茶道の精神を愛し、「一期一会」のおもてなしの心を大切にし、お客様にはその嗜好に合わせて、ご提供する料理もしつらえも異なる「One to Oneのおもてなし」の姿勢を貫いてきました。
非常に残念なことですが、いつしか船場吉兆はその原点を忘れ、食を扱う者として、してはならない多くの行為を行うに至りました。吉兆グループ各社においても同じ「吉兆」というブランドの重さを十分に認識せず、品質管理に関する相互の監視体制や取り組みに甘さがありました。
そのような中、多くのお客様から厳しいお叱り、暖かいご意見をいただくにつれ、「吉兆」とはどんなブランドなのか、という思いが強くなりました。そして行き着いたのは、やはり創業者 湯木貞一の原点の世界でした。
私たちグループ各社は、そうした貞一の開いた歴史と伝統を継承していきたいと強く願い、同時にこれからも日本文化を伝え、守る役割を果たしていきたいと考えております。そして、法令等の遵守や食の安全性にとどまらず、お客様にご満足いただける高品質なお料理とおもてなしへの向上に向け、より一層精進する所存です。
3. 吉兆グループの新たな試み
今後、吉兆グループ各社は、現在行っている取り組みに加え、「吉兆 食のコンプライアンス委員会」等を通じて、お客様からのご意見等を継続的に話し合い、各店の独立性を維持しながらも、より高品質なお料理の提供とおもてなしの向上に向けて、各店が共通の認識のもと精進し、さらなるブランドの強化を図ってまいります。
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