食物アレルギー

前回お久しぶりの更新となりましたが、お客様からすぐに「読んだよ!」というお声かけをいただき、見て頂いていることに驚くと同時にとてもうれしかったです。
密かに更新を続けていけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、皆さまは食べ物のアレルギーをお持ちでしょうか?

実は私は、海老のアレルギーがあります。只、生の海老だけなので、火が通っている天婦羅とか海老フライは大丈夫なのです。
なんともわがままなアレルギーですが、生の海老を触ったお箸を使うだけでも、喉が痒くなって腫れてくる感覚があり、呼吸がしにくくなるので、生の海老と海老の出汁を使っている料理は食べないようにしています。


生まれつきではなく、小学生低学年くらいの時に、お盆のお墓参りに行った帰り道でお寿司屋さんに行き、そこで出された海老のお寿司を食べた直後にアレルギー症状がでてしまいました。

お墓参りは祖父も一緒で、親戚一同10人位はいたと思います。その人数で、予約なしでお盆期間中のお寿司屋さんに行ったので、おそらくネタが傷んでいたのだと思います。そのお寿司屋さんは「湯木貞一が来た!」と大騒ぎされていたのを覚えているので、お盆のネタが足りない中で一番のいい所が祖父や伯父に、子供の私にはおそらく一番劣る所が提供されたのだと思います。

晴子若女将のつれづれ話 201902 祖父は一緒に食事する時に、料理を残すことや退席することを、先方のお料理屋さんに失礼だからと良しとしませんでしたので、不調のまま暫く我慢していたのですが、腕や顔にもブツブツが広がってきてこれはやばいということで、お店の方に判らないように姉と2人で車に乗せられ病院に直行しました。
注射をしてぐっすりと寝た後は、症状も治まり元気いっぱいになりましたが、海老のアレルギーだけが残ってしまいました。

その後、海老を食べていないか、というとそんなことはなく、またまた祖父とお正月に食事をする機会があり、やばいなぁと思いながら食べました。
両親はリーガロイヤルのお店が忙しいので、姉と2人で高麗橋のお店に預けられて、祖父と会食することになり、海鮮の石焼が出てきたので、しょうがなく食べた所(贅沢と思われるかと存じますが…)、暫くは喉の器官が腫れるような感覚がありましたが、ブツブツは出なかったので何とかやり過ごしました。

用意してくれたものを食べずに返すということは許されませんでしたので、その時も、祖父に「私は海老が食べられません」と言える雰囲気では全くありませんでした。
母が「海老アレルギーだから」と言っておいてくれたらよかったのですが、店が忙しい時に子供に構う余裕もなく、未だにトラウマのようになっています。
孫に対してだからこその、食事の作法には厳しかった祖父の一面です。

その経験があり、その後家族でどこかへ食事に行くようなことがあれば、必ず「海老のこと言ってくれている?」と自分で確認するようになり、一人分だけ変えてもらうようにしています。


私共の店でも、必ずアレルギーの食品は確認するようにしております。
やはり、せっかくの楽しいお食事で命の危険をさらすような食品は召し上がって頂きたくないですし、丹精を込めて作った料理が返ってきた時の、主人や料理場スタッフのなんとも言えないがっかり感が見ていてつらいです。


子供が生まれて、前回は離乳食の話を書かせて頂きましたが、離乳食が進むと次に先天的なアレルギーが心配になります。
今のところは卵や小麦、海老に至っては大好きで大丈夫ですが、好んで食べようとしない野菜もあります。アレルギーと好き嫌いは違いますので何でもバランスよく食べる子に食育したいと思います。

皆様も、意外と大人になったら美味しく感じる食品もありますし、食わず嫌いのまま人生を終えるのはとても損ですので、アレルギー以外の食品は好き嫌いせず召し上がって下さいね。

2019年2月8日
神戸吉兆 若女将 平野晴子